総長からのごあいさつ

北海道大学を世界ブランドに!!北海道大学校友会エルム会長 杉江 和男

校友会エルム 会長 杉江 和男

北海道大学校友会エルム会長
杉江 和男

 北海道大学校友会エルムは、在学生、在学生の保護者、教員、職員および卒業生など全ての北海道大学関係者が集い、学部および国内外地区同窓会等と連携して会員の成長・発展を図ると共に、北海道大学が世界水準の大学として社会に果たす使命を支援していきます。

 北海道大学は、札幌農学校でW. S. Clark博士が残された”Be Gentleman”, “Be Ambitious”の教えを実現するために、四つの基本理念である「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」、「実学の重視」に則り、国際社会で活躍できる人材の育成、世界をリードする先進的な研究、北海道の地域創生の先導、そして生涯教育など大学改革を果敢に進めています。
 日本の教育は、従来のような知識量に偏るのではなく、知識を深く理解し応用する思考力、正しい判断力、そして生き抜く力や人間性など、自ら将来を切り拓く資質の育成に大きく転換されつつあります。
 その中で北海道大学は、140年以上にわたる教育研究で培ってきた未知への挑戦、国際化の推進、リベラルアーツ教育および社会との関わりなどを重視してきました。

 しかしながら近年、環境と生活に大きな影響を与える様々な地球的課題が顕著になり、また、急速な情報化が世界中に進展し、更には創造的機能を持つ人工知能の開発も進むなど、今迄の思考や社会構造では対応できない世の中に変化しており、将来の姿が予測できない時代になっています。
 従って高等教育においては、周りの変化(=現実)を敏感に感知し社会の在るべき姿(=理想)に辿り着く道を見出す力、具体的には自己の専門性を深め、リーダーシップを持って周囲と協働して小さなイノベーションを積み重ねる姿勢と資質の育成が期待されています。

 リーダーシップ力は教育のみで身に付くものではなく、仕事や生活の中で周りとの関わり方を模索し行動することで蓄積されていきます。
 北海道大学の卒業生は、あらゆる産業分野・企業・団体で働き、それぞれの業務と生活を通じて課題を解決することによって、道を切り拓いてきました。この無形の資産を、在学生、同窓生、および大学の運営などに活用する仕組みを創ることが北海道大学校友会エルムの一つの役割となります。

 さらに、法人化された国立大学は、それぞれの存在意義と特徴を明確化すると共に、財政的自立が求められており、こうした側面からの支援も北海道大学校友会エルムの大きな役割となります。

 北海道大学校友会エルムは、北海道大学を中核として全ての関係者が集うプラットフォームとなり、お互いが協働し助け合うことで更なる成長と発展を遂げる場を提供します。また、北海道大学の自主財政強化に向けて外部資金の獲得を支援していきます。

 この教育研究モデルを北海道大学ブランドとして世界に発信し、人材育成とイノベーションのハブ大学になるよう関係される皆様のご協力、ご支援をお願い申し上げます。

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