2024.9.19
【開催報告】2024年9月三金会 (2024年9月13日開催)
今回の三金会は、昭和54年獣医学部ご卒業の田島朋子先生を講師にお迎えして、「節足動物の生殖を支配する微生物」というタイトルで、ご講演いただきました。
田島先生は、(一社)北大関西同窓会館代表理事を務められるなど、北海道大学同窓会でご活躍されているとともに、長年にわたって、「動物の感染症」に携わってこられました。
昆虫やクモなどの節足動物、フィラリアなどの線虫に広く感染しているボルバキアという細菌は宿主をコントロールしている、というたいへん興味深いお話をしていただきました。ボルバキアは、メスの卵を通じて次世代に感染を広げます。メスを確保するため「オス殺し」や「メス化」など宿主の生殖をコントロールする細菌です。近年、ボルバキアに感染した蚊の体内ではデング熱ウイルスの増殖が抑制されることが明らかになり、ボルバキア感染蚊を放虫することでデング熱発生を抑える試みが世界各地で行なわれています。
今回は獣医出身の同窓生や飛び入りのご参加を含め20名の方がリアル参加され、5名の方がzoom参加されました。