【活動報告・9/21開催】】北海道電力「石狩湾新港火力発電所」建設現場 見学会 活動報告
ほっかいどう同窓会から平成30年9月21日(金)に開催された
「北海道電力「石狩湾新港火力発電所」建設現場 見学会」の活動報告がありました。
1.実施日時:平成30年9月21日(金)13:00~17:00
2.実施目的:本事業は、北海道大学の同窓生および在学生そして関係者の方々に、北海道の社会的重要施設等を見学してもらい、自らの知的好奇心を満足させるとともに、北海道社会が抱える問題・課題について考えてもらうこと、さらに参加者どうしの交流を図ることを目的とする。
3.参加者 :22名~同窓会会員8、学部研究生8、現役学生5、事務局員1
4.実施概要:13:00 北大正門前出発(12:45集合)
13:00~13:40 (マイクロバスで移動)
13:45~16:00 発電所&LNGタンクの建設現場見学
16:00~16:45 (マイクロバスで移動)
16:45 北大正門前付近で解散
5.実施結果:
・当日は秋晴れで、発電所やLNGタンクの見学とともに、発電所屋上から小樽や厚田方面までの石狩湾180度の素晴らしい景観を眺望することができた。
・発電所では、北海道初となるLNG(液化天然ガス)火力発電所の「コンバインドサイクル発電方式」に関する説明とその実物を見学した。その説明や質問では、この石狩湾新港発電所の特徴である以下の3点についても明らかにされ、参加者の関心を引いた。
①高い発電効率~当該発電所の発電は「ガスタービン」と「蒸気タービン」を組み合わせて発電する「コンバインドサイクル発電方式」で、発電効率が世界トップクラスの約62%(平均的熱効率は石炭火力:42%、石油火力:39%、LNG火力:51%)
②優れた運用性~発電出力の上昇・下降の時間が短いことから、刻々と変化する電力需要への即応が可能
③優れた環境特性~発電時のCO2排出量が少ない
・今回見学した1号機は、来月10月に試運転を開始し、来年2月に営業運転に入ることになる。その後2号機(2026年運開予定)、3号機(2030年運開予定)が建設され、石狩湾新港発電所(170.82KW=56.94KW✕3基)は老朽化している既設火力発電所に代わって北海道の電力需要に対応していく重要な発電所になる。
・当該発電所の燃料はLNG(液化天然ガス)であるが、石狩湾新港の対岸にある北ガス敷地内に2基のLNGタンク(23万KL/基:国内最大規模)を設置し、すでに3号タンクにはマレーシアから輸入されたLNGが入っており、10月からの試運転に使用される。
・今回の見学会では、北電の最新鋭の火力発電所を見学し、参加したみなさんそれぞれが知的好奇心を満足させることができた。それと同時に、9月6日の道内295万戸が全停電した “ブラックアウト”の不安を少しでも解消できたのではないかと思われた。
・最後に、ご協力いただいた関係者の方々に感謝申し上げます。
以上
<「北電石狩湾新港発電所見学会」写真集>
〇発電所工事現場と位置図
〇参加者22名
〇北海道電力からの見学前の説明
〇タービン&発電機室での説明
〇LNGタンク建設現場での説明